ミルフォードトラック
ミルフォードサウンドからジャイアントゲイトの滝までのハイキングコースを歩きました。全体(54㎞)のトラックからみるとほんの一部です。
ミルフォードサウンドの船着き場、大きなクルーズ船が並ぶ中、案内されたのはかわいいオレンジ色の小型ボート。このボートはハイカーをスタートポイントまで運ぶためのボートという事でした。


ボートで川を下ること15分ほどでスタートポイントのハイキングコース入口、サンドフライポイントに到着します。
サンドフライポイント、サンドフライはハエの一種ですが、刺されると激しい痒みと痛みを伴い、長期にわたって痕が残るそうです。
マウント・クックで事前に専用の防虫スプレーを購入しましたが、上陸と同時にたかるようにサンドフライが寄ってきます。
ガイドから「刺されたときは痒くてもかかずに叩いて痒みを紛らわせると痕も残りにくく、早く良くなる」と聞いていましたが、大量のサンドフライが近づいてきます。スプレーも効いているのか分かりませんでした。
立ち止まっているとサンドフライが寄ってくるので、早々にハイキング開始です。


ミルフォードトラックはマウント・クックと同じ南島に位置しながら全く違う様相を呈しています。その違いは年間雨量にあるそうです。
同じ雨が多くても、マウント・クックは年間4,000㎜程。ここミルフォードでは年間8,000㎜の雨量があります。
そのため、植生も全く違い、苔とブナの森、そしてニュージーランドのシンボルであるシダが生い茂る豊かな緑の中を歩きます。
元々はマオリが利用していたルートが欧米人によって開拓されたトレイルです。そのため、開拓期の遺構も残されています。等間隔で木に打ち込まれたフックは電話線を引っかけていたものだそうです。サンドフライポイントにもレンガ作りのオーブンの跡が残っています。
トレイルは整備されており、ちゃんとした道がついています。危険個所はありませんが、一部崖が崩落した部分はありました。渡渉には橋が掛けられています。
このトレイルはアーサー川に沿って作られていますが、川は殆ど見えず、途中森からほんの少し脇道に入ったところで突然展望が開け、アダ湖に出ます。アーサー川が岩石の崩壊によって堰き止められてできた湖です。水の色はマウント・クックと違い、白濁はしていませんでした。




アダ湖からおよそ40分、水の音が聞こえ始めると目的地のジャイアントゲイト滝です。
あまり水量が多い印象はありませんが、ここからアーサー川に流れ込んでいます。

ここでもサンドフライがハイカーを待ち受けています。そのためティータイムもほどほどに、来た道を戻りました。
このトレイルで印象的なのは、まるで熱帯雨林のようの植生でした。特に、マウント・クックからやってくると、まるで違う様相に驚きます。直線では250㎞も離れていないのにも関わらず、地形によって全く違う顔を持っています。
ミルフォードは映画「ロードオブザリング」のロケ地ですが、私はこのトレイルを歩いた後は映画「ジュラシックパーク」や「ジュラシックワールド」をもう一度観なおしたいと思いました。トレイルを外れて森の中に入れば○○サウルスの雄叫びが聞こえてきそうです。


おまけのクルーズはミルフォードサウンド
トレイルを歩いた後は、はやりクルーズ船で雄大なU字谷が迫る深い入り江のクルーズへ行かない訳にはいきません。
小型ボートからクルーズ船に乗り換えて改めて出航です。





見どころは氷河によって削られたU字谷と数々の滝です。マウント・クックでもそうでしたが、殆どの滝には名称がありません。現れえては消えてゆく滝だからです。
名前のある滝はほんのいくつかの大きな滝です。量は豊かで、近くに寄ると爆音と巻き起こる風でその大きさが判ります。瀑布というに相応しい滝です。
途中でクルーズ船の周囲にイルカが遊びにやってきました。暫くの間クルーズ船の周りを廻って遊んでいます。そして、岸部の岩ではオットセイがのんびりと日向ぼっこを楽しんでいました。

ミルフォードトラックは「世界で最も美しい散歩道」と言われています。次回はもう少し奥まで歩いてみたいと思いました。
今回の動画をInstagramに掲載しています。そちらもご覧いただければ幸いです。 Milford
