棒ノ嶺(棒ノ折山)

低山ハイク

棒ノ嶺又は棒ノ折山は東京都西多摩郡奥多摩町と埼玉県飯能市との境にある標高969mの低山です。

以前から名前は聞いており、一度登ってみたいと思っていました。

行程

さわらびの湯第3駐車場(無料) → 白谷沢登山口 → 岩茸石 → 権次入峠 → 棒ノ嶺 → 権次入峠 → 岩茸石 → 滝ノ平尾根登山口 → さわらびの湯第3駐車場

さわらびの湯駐車場から有馬ダムに向かいます。この日は穏やかな晴天で有馬ダムの湖面には雲が映っていました。しかし、ダム湖の水はとても少なくなっていました。

水量が少ない有間ダム

ダム沿いには登山者用の駐車場が2か所ありますが、奥の駐車場横に白谷沢登山口があります。

入口で装備を整えて登山口を入ります。

この日のルートを調べると、前半にゴルジュ帯があり、手を使って登る箇所もあるようなのでストックはリュックにしまったまま出発しました。

ゴルジュ:フランス語の「のど(gorge)」を語源とする、両岸の切り立った岩壁が狭く迫り合っている深い峡谷のこと。登山や沢登りにおいて、幅が狭く通り抜けが困難な険しい地形を指す用語であり、別名「函(はこ)」や「廊下」とも呼ばれる。(AIによる概要より)

棒ノ嶺は沢に沿った登山道、ゴルジュ、根っこが張り巡らされた急こう配とバラエティーに富んだルートです。

歩き始めて30分もせずに沢の横を登り始めます。小さな滝を横目に登って行くと足元の石が岩になり、その岩が大きくなってゆき、突然目の前にゴルジュの入り口が現れます。

ゴルジュ帯に入ります

両側には切り立った岩が聳え、その間の細い通路には沢が流れ、その沢に沿って岩を登って行きます。

ゴルジュと言われるように、岩壁に挟まれた狭い空間を行くため、安定した空間と通路がある側に何度も渡渉しながら登って行きます。沢には滝とも呼べない小さな段差を水が流れ落ちていきます。心地よい水音を聞きながら時には手を使って岩を登ります。

沢登り
渡渉

ゴルジュ帯は距離としては数百メートルくらいと思いますが、岩には苔が付いていて滑りやすく、渡渉も安定した石を探りながらです。足上げの大きい所もありますし、後半には鎖場も何か所か出てきます。ここは時間をかけて焦らずにゆっくりと安全を確保しながら行くのが良いと感じました。この区間はストックをしまい、両手をフリーにしておいて良かったと個人的には感じました。

奥には鎖場
鎖場を登ります

白谷沢登山口から1.8km地点で林道を渡ります。ここからは山道です。

丸太階段もありますが、多くは土が流出していて階段として使えません。横を登って行きます。

この林道を横断してから、この日初めて展望のある所にでます。周囲の山々が木々の間から垣間見えます。

岩茸石を過ぎるとここからは根っことの闘いです。根っこ階段はあって助かることもありますが、細かく網の目のように張り巡らされた木の根っこは足の置き場を考えながら登らなければならず、思いのほか時間がかかりました。

権次入峠を過ぎるとまだうっすらと雪が残っています。そして木の根っこの網の目が続きますが峠から15分ほどで山頂に到着です。

根っこのハードル
階段は使用不可

山頂は思いのほか広々としており、周囲の山々が一望できます。この日は春霞がかかっていて遠くの山はあまり見えませんでしたが、近くの武甲山、伊豆ヶ岳、日和田山などが一望できました。

ベンチも何か所かあり、景色を楽しみながらお弁当タイムです。

山頂には大きな桜の木があります。この木が満開になったらさぞかし美しいだろうと思いました。枝先にはまだ小さく硬い芽が付いていました。開花までには暫くかかりそうです。しかし、空に向かって大きく広がった枝は姿が美しく、青空に映えていました。

山頂の一本桜

下山は権次入峠経由で岩茸石まで下り、そこからは周回コースで滝ノ平尾根登山口に向かいました。

多くのハイカーの記録では、このコースは「根っこ地獄」とあり、それを避けて北東尾根に向かう事もできるようです。しかし、この北東尾根もかなり急こう配の下りが続くとありましたので、メジャールートの滝ノ平尾根登山口に向かいました。

事前情報通り、急こう配プラス浮いた根っこがハードルのように張り巡らされています。終始足元に注意しながらの下山となったため、予定よりも時間がかかりました。登山口に着いた時にはホッとしました。

下りも振り返ればこの根っこ

下山後、さわらびの湯で温泉に浸かり一息つきましたが、翌日は久しぶりに筋肉痛になりました。ゴルジュよりも、浮いた根っこのハードルを越える緊張の響いたと思います。

このコースは前半の沢とゴルジュ、そして後半の山道で全く違う楽しみ方ができます。そして山頂で印象的な一本桜は満開の時の姿を見てみたいと思いました。

今回の動画をInstagramに掲載しています。そちらもご覧いただければ幸いです。棒ノ嶺