快晴の秋晴れが少ない2025年10月、待ちきれずに金時山と明神ヶ岳を縦走しました。
行程 11.8km 6時間19分
金時登山バス停 → 金時登山口 → 公時神社分岐 → 金時山山頂 → 矢倉沢峠 → 明神ヶ岳 → 鞍部 → 明神ヶ岳登山口 → 宮城野案内所バス停
金時山登山口まではバスタ新宿から直通高速バスが出ています。6時35分バスタ新宿発の始発に乗りましたが、途中、東名高速道路で渋滞があり、1時間遅れてバス停に到着。従って、スタートも1時間遅くなりました。
金時登山バス停の前には公衆トイレがあり、そこで準備を整えてから登山開始です。
金時山と明神ヶ岳はいずれも箱根山の古期外輪山の峰です。
金時山はその中での最高峰。また金太郎伝説は江戸時代に作られたもので、それまではこのひときわ高い、つき出るような山頂の様子から猪鼻嶽(いのはなだけ)や猪鼻ヶ嶽(いのはながたけ)と呼ばれていたそうです。
金時山登山口から山頂まではおよそ1時間です。歩いた感じでは登山道は整備されており、それほど急登を感じることはありませんでしたが、後でYAMAPの距離/標高のデータをみると2㎞あまりで500m登っています。それでも両側に高い笹が植わる道があったり、森があったりと、あまり疲れずに山頂まで辿り着きました。

途中にはこの時期ならではの、リンドウ、マツムシソウ、ホトトギス、トリカブト、ヨシススキ、アザミなどが咲いて、お花を楽しみながら登りました。

初めての金時山山頂は週末ということもあり多くの人で賑わっていました。2軒ある茶屋のそれぞれに鉞が飾ってあり、写真スポットになっています。
人出の多さに、座る場所を探すのも大変でした。手ごろな平らな岩がある所を見つけてやっと座りました。後から調べてみると、眼下に見えていた大きな町は御殿場でした。
富士山は、その方角がすっぽりと雲に覆われており、他の山々も含めて見ることができませんでした。それでも11時少し前には青空も見えて風も涼しく、気持ちの良いお天気でした。


金時山から明神ヶ岳までは縦走する人も少なく、静かなハイキングになりました。広い尾根道も周りは高い笹に囲まれていたいり、低い笹では展望が開けていたり、森も美しい自然林から鬱蒼とした苔生す森まで、とてもバラエティーに富んだコースです。
振り返れば今下りてきた金時山と笹の中に引かれた道が見えます。こちら側から見る金時山は猪鼻岳の名に相応しい形をしています。
途中の展望のひらけた所から見えた山肌が削れて、白い噴煙が上がっている山は大涌谷でした。その部分だけ全く違う地形と山肌でしたが、もう少し平らな面のイメージがあったので、調べるまで判りませんでした。


一緒に歩く友人は、不思議な物を発見する特別な目を持っています。今回は落ち葉の中に埋もれていた「ハリガネムシ」を見つけました。直径2㎜、長さ20㎝程のの真っ白い紐のような物体。木の枝で持ち上げてみると2匹が絡み合っていました。驚くほど白く、動きはミミズのようにゆっくりです。後で調べて「ハリガネムシ」と判りました。

明神ヶ岳山頂では風が強く、僅かな時間だけ休憩して先に進みました。晴れていれば展望も良く、気持ちの良い休憩になったことでしょう。残念です。
ここからは下山の森道です。鞍部に分岐があり、一方は先日登った明星ヶ岳に続き、もう一方は宮城野に下ります。
ここから宮城野まではひたすら下ります。一旦別荘地に出るのですが、そこから更に下りが続き、右手に住宅地、左手に森という登山が終わったようで終わっていない道を下りていきます。
最後に”宮城野営業所前バス停””明神ヶ岳”の標識が出てくれば本当のゴールです。
今までに何度かバスタ新宿から山梨方面に行ったことがあります。中央自動車道を通って行っています。幸いなことに、往路に一度も渋滞にあったことが無く、高速道路の渋滞を勘案していませんでした。遅延が1時間に留まったため予定通り登山することができましたが往路には確実な交通機関を選んだ方がよかったと思いました。
今回の山行は、なかなか晴天に恵まれない週末の中、曇りの予報が晴れに転じることを念じながら登ったのですがあまり良いお天気にはなりませんでした。それでも秋の花々を見ながら、そして秋の風を感じながらの縦走はとても満足のいくものになりました。
ここも前回の牛奥ノ雁ヶ腹摺山と同様に晴天の日にリベンジしたい山になりました。








バラエティーに富んだルートです。
今回の動画をInstagramに掲載しています。そちらもご覧いただければ幸いです。金時山・明神ヶ岳