景信山から稲荷山へ

低山ハイク

2月に入り高尾山と御岳山に行ってすっかり楽しくなってしまいました。

そこで、近くまで行きながら登っていなかった景信山に行き、そのまま尾根沿いに小仏城山、高尾山、稲荷山を縦走してみようと思いました。

ルート

高尾駅 → 小仏バス停 → 景信山登山口 → 景信山山頂 → 小仏峠 → 小仏城山 → 一丁平園地展望デッキ → 紅葉台 → 高尾山大見晴台(高尾山山頂) → 稲荷山 → 高尾山口駅

距離 & コースタイム

10.6㎞  5時間47分 (YAMAPの活動データより)

JR高尾駅発8時12分の小仏行きバスを目指して出かけました。高尾駅では既にバス停に20人ほど並んでいましたが、同時刻に増便バスが出発しました。(2台目は人も少なく快適でした)

バス停から舗装路を歩くこと約20分、景信山登山口に到着です。

バス停でダウンを脱ぎましたが歩き始めはひんやりとして寒く感じました。この日は天気予報では20度近くまで気温が上がると言っていましたが、20分歩いただけで体が温かくなってきました。

景信山登山口から小仏峠までは初めての道です。ほんの少しの急登の後は気持ちの良い登山道が続き、道の両側にまだ少し雪は残っていますが、晴天の中楽しく歩きました。

景信山と小下沢の分岐地点ではまだ少し雪が残っていました。そして標識に「ツキノワグマに注意! 小下沢・奥高尾でクマの目撃情報がありました。」と書いてあります。今年は冬眠の時期にもかかわらずクマの出没が多いと聞いていましたし、今回は一人登山でしたので、前日になって慌てて家にあった鈴をカラビナに付けて持っていきました。思ったよりも人も多く、危険な所もなかったと思いますが、備えあれば憂いなしです。

クマさんに会いませんように
取りあえず音は出ました

1時間ほどで景信山山頂に到着しましたが、かなり手前からチェーンソーや木槌を打つような音がしていました。景信茶屋青木は小仏城山へお引越しのため解体中でした。もう少し上に上がった所にある三角点かげ信小屋は営業中のようでしたが、人影は見当たらず。更に少し先には「景信山 標高727.1m」の標識がありました。そこからの景色ははるか眼下には街並が広がっています。そして三角点かげ信小屋を挟んだ反対側からは雪をたっぷりと被った富士山が見えました。景色は最高です。

お引越しの為解体中でした

ここで小休止をしたあと小仏城山に向かいます。

この日はここから先のくぼ地(溝地帯)はかなりぬかるんでいました。せっかく持参したスパッツを付けるタイミングを逃してしまい、時々ぬかるみに足を取られて、少々苦戦しました。道が平らなところは杉の間から差し込む太陽がキラキラときれいで歩きも軽やかになります。

小仏峠付近には富士山スポットがあります。通る人が皆カメラに美しい富士山を収めていました。同じところには小さな祠があり、その周りにはヤブコウジ(藪柑子)が可愛らしい赤い実を付けていました。

裏高尾もまだあちらこちらにぬかるみがあります。登りが階段に変わり、鉄塔がみえてきたところで小仏城山に到着です。景信山から1時間ほどでした。

ここはベンチや机も多く、たくさんの人が休憩していました。私も日陰を選んで休憩。持参したおにぎりとデザートの羊羹を食べて栄養補給です。

ヤブコウジ
久しぶりの小仏城山
日差しも強く暑いくらいでした
スパッツ装着のタイミングを逃す。それにしても歩くのヘタ過ぎ。

20分程休憩してから出発。一丁平を経由して高尾山を目指します。一丁平の手間ではまだ登山道に雪が残っている所がありましたが、今回のルートではこの場所が唯一の雪道でした。

富士山もきれい!
雪が残っていたのはこの箇所くらい

高尾山が近くなるにつれて階段が多くなり、少し疲れてきた脚には堪えます。石の階段、木の階段、丸太を土留めにして作った階段など、登って登ってやっと高尾山大見晴らし園地に到着です。

山頂は相変わらずの賑わいです。老若男女、装いも千差万別、飛び交う言語も様々。これぞ高尾山!という感じです。

当日はお天気も良く、気温もかなり上がったため、暖かさを通り越して暑いくらいでした。ここでどうしても冷たいコーラが飲みたくなり思わす自販機に駆け寄り購入。山頂で飲む冷たいコーラは最高でした。(山頂故に1本170円もしましたが…)

相変わらずの賑わいです
麓までは待てない!

帰路は予定通り稲荷山コースにしました。今やその大半が木道(木板の階段)になりましたが周りの木々や植物を観察しながらゆっくり下山です。途中カラタチバナ(唐橘)やアオキ(青木)の赤い実が目を引きます。

カラタチバナ
アオイ

高尾山口まで1時間10分程でした。

1週間前には雪に覆われていた高尾山山頂。その時は富士山も雲に覆われて見えませんでしたが、わずか1週間後は気温もぐんと上がり、暑いほどで、この日はどこからでも富士山がきれいに見える「富士山見放題」の1日になりました。

富士山日和

昨年の目標は「高尾山を登りつくす」でしたが、夏以降は体調不良のため断念。そして年が明けて山登りの再開は雪の高尾山。奥高尾、南高尾とまだまだ歩きたい高尾山がたくさんあります。これからも四季折々に登りたいと思います。