日程と移動

CaminoPortugues2024

今回はポルトガル人の道の「最後の100km」(実際は119㎞)を7日間で歩きました。

複数のルートがあるポルトガル人の道の一つであるCamino Centralには途中に分岐があり、一方はそのまま内陸を。もう一方はVariante Espiritual と呼ばれ海辺と内陸を往来しながら最後はVilanova de Arousaという港町からボートに乗り、Traslatioと呼ばれる海の路を通りPadronの手前で再びCamino Centralと合流します。

何故このようなルートができたのかは別途エッセイでお伝えいたしますが、Camino Centralとほぼ同じ行程で歩ける最後の100kmは、人も少なく、静かでVariante Espiritualの名に相応しい道でした。

全体スケジュールと移動について

Day1  飛行機離陸が0時05分という深夜便のため、日程のカウントが難しいのですが、出発とリスボン到着をDay1とします。リスボンで1泊です。

Day2   リスボンからポルトを経由して国境の町、バレンサまで電車を乗り継いでいきます。ポルトで数時間観光をして夕方バレンサ到着です。

Day3  バレンサから国境の橋を渡り、スペイン・トゥイ大聖堂で巡礼開始のスタンプをcredencialに押してもらいいよいよ巡礼の始まりです。トゥイからオ・ポリーニョまで約20km。

Day4  オ・ポリーニョからアルカーデより少し先のプエンテ・サンパイオまで約25km。

Day5   プエンテ・サンパイオから港町のコンバロまで約23km。

Day6   コンバロから再び内陸に向かいポンテまで約20km。

Day7  ポンテから再び海辺の町ヴィラノバ・デ・アロウサまで約15km。

Day8  ヴィラノバ・デ・アロウサからパドロンまでは37kmありますが、この区間の殆どをボートで移動します。Traslatioと呼ばれる海の路です。

Day9  パドロンからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで26km。大聖堂に到着です。

Day10  予定ではツアーバスでフィニステーレに向かう予定でしたが、ツアーがキャンセルされてしまったため、大聖堂を巡るツアーに参加し、サンティアゴ・デ・コンポステーラを堪能しました。

Day11  朝の列車でマドリードに移動します。昼前に到着するので、午後からはマドリード散策に当てました。

Day12  朝はゆっくりと過ごし、地下鉄を利用してマドリード、バラハス空港へ移動します。15:35のフライトで帰路につきます。

Day13  日本到着は22:35 ほぼ定刻で到着。最終バスで家路につきましたが、帰宅時には既に日付が変わっていました。

上記の通り、タイトなスケジュールでした。

初日、先ずは国境を越えました
スペインに入ると直ぐにガリシア地方の巡礼標識があります

航空チケット

今回は初めてエミレーツ航空を使いましたが、航空チケット購入の際に、サイトではドバイ空港乗継1時間半で販売されており、そのまま購入しましたが、出発がおよそ50分遅れ、到着は1時間半遅れたため、乗り継ぎ便に間に合わず、航空会社が振り分けた次の便に乗りました。それも1時間以上遅れてリスボンに到着。当日の予定は大幅に変更しなければなりませんでした。

後から聞いたところによると、エミレーツ航空の遅延は日常のようで、知り合いは当日便に乗れず、ドバイで1泊したとのことでした。巡礼の予定に影響はありませんでしたが、航空チケット購入の際には乗り継ぎ時間に余裕を持たせるなど、組み立てに注意が必要です。(逆に帰国便では最初からドバイ空港の乗り継ぎが7時間に設定されていました)

価格も2022年に比べて10万円ほど上がっていました。

電車での移動

ポルトガル国内のリスボンからポルト、そしてポルトからバレンサの長距離移動のチケットは事前にオンラインで購入しました。Omioというアプリで購入可能です。

余談:ポルトでは市内のミニョ駅からポルト駅まで行き、そこで長距離に乗ることになりましたが、長距離のチケットがあれば、市内路線の切符は不要とのことでした。

タイル画が美しいポルトガルのミニョ駅

スペインではサンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリード行きのチケットを、同じく事前にOmioオンラインで購入しました。こちらは1日の本数が少ないため、当日は売切れで買えない、もしくは途中乗換えのチケットしか入手できない場合もあり、事前購入がお勧めです。因みに、この区間は直通の特急でも3時間50分程かかります。

また、使ったことはありませんが、サンティアゴ・デ・コンポステーラには空港もあり、マドリード及びヨーロッパの都市を経由して直接日本に戻ることもできます。

Traslatio

ポルトガル人の道のVariante Espiritualは前述の通りVilanova de ArousaからPontecesuresまでボートで渡ることができます。

複数のボート会社があり、それぞれ運航しています。乗船には事前予約が必要ですが、出向時間は潮の満ち引きによって変動するので、前日に詳細の連絡があります。オンラインで事前に予約ができます。

会社によって船の規模も違い、屋根付きの船舶もあれば屋根なしのモータボートもあります。

天候によっては、我々の様にボート会社から支給された雨合羽を着こんで風雨に耐える試練の旅になる場合もあります。

1日の行程と距離

巡礼に関しては3名プラス1名のうちお一人が初めての巡礼ということもあり、1日20kmを目安に行程を組んでいただきました。この時期のガリシア地方は雨が多く、また4月下旬から5月にかけては季節外れの寒さのため疲労も溜まりやすく、適切な距離だったと思います。

1日のスケジュールは:

朝8時から8時半頃 朝食後に出発します

午前10時頃 巡礼路沿いのカフェで休憩

午後2時頃に巡礼路沿いでしっかり昼食 複数人数いたため、何品かをシェアして食べました

午後7時半頃から夕食 ほぼ外での夕食でした

夕食後にシャワー、洗濯をしていたため就寝時間は23時頃になりました。

個人的には就寝時間をもう少し早くして早朝に出発したいところです。また実際に歩いたのは7日間でしたが、途中夕食を抜いて午後7時過ぎから翌朝まで熟睡した日がありました。少し体が慣れてきたころに疲れが出たのだと思います。

列車のチケットはオンラインで事前購入しました
サンティアゴ→マドリードは満席で当日購入ができないこともありますので事前購入をお勧めします