アプリ

CaminoPortugues2024

便利なウェブサイトとアプリ 2024年版

前回も巡礼に使用してみて便利だったアプリをご紹介いたしました。重複もありますが、今回もご紹介いたします。

以前はサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着すると、巡礼事務所に出向き、手書きで巡礼証明書発行の申請をしていたそうです。2022年の際は、巡礼事務所にあるズラーっと並んだPCの端末に必要事項を入力して送信すると、受付番号が出て順番を待ちました。

そして2024年、IT化もここまで進んできたのかと感じさせるものでした。

必須ではありませんが、前日などゴールが決まったところで事前登録をしておくと巡礼事務所に到着の際、QRコードを見せれば直ぐに整理券が渡されます。

事前登録をしていない場合は、別室でスマホから事前登録をしてQRコードを取得してから整理券が発券されます。

このようなQRコードがメールで送られてきます

登録はこちらから申し込みができます。

お気に入りに入れておくと便利です。

Gronze.com ウェブサイト

日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会も推奨するウェブサイトで、前回の巡礼ではhospitalero達からも良い情報源と聞きました。 街の情報やalbergueなどの宿泊施設の情報が見られます。今回も出発前にチェックしましたが、残念ながら私が歩いたVariante Espiritualは載っていませんでした。必要な部分はCamino Portugués, Camino Central でチェックしました。今でも信頼度は№1のようです。

Booking.comアプリ

多くのホテルを始め私営albergueの予約ができます。Booking.comを通じて施設と連絡ができますので、事前のリクエストを伝えることもできます。Gronzeの宿泊一覧のページからも直接サイトにとぶことができますが、アプリをダウンロードしておくと便利です。

Google Maps アプリ

前回同様、活躍したアプリです。町に入ってから宿泊先を探したり、スーパーマーケットやコインランドリーを探したりするのに多用できる便利なアプリです。

宿泊の項目にも書きましたが、今回、スペインの小さな町にも大手のスーパーマーケットが増えているように感じました。昼休みが無く、朝から夜まで営業しているので時間にかかわらず買い物ができるのは巡礼者にとってはありがたいことです。町に着いてGoogle Mapで「supermercado」と検索すると、Dia、Lidl、Eroski、Froiz、Gadis、Carrefourなどがでてきます。ただし、土日や祝日には営業時間が変わるので確認が必要です。

WhatsApp アプリ

2022年の巡礼中にスペインでダウンロードして使い始めました。日本で多用されているLINEの海外版と思っていただければよいと思います。今回は前回にも増して、WhatsAppを使用する機会が増えたように感じます。宿泊先の管理者によっては「メールでの連絡はNG。WhatsAppでお願いします」というところもありました。また、こちらの確認書類(パスポートなど)の送付も「WhatsAppで送ること」、という施設もあります。

予約自体もWhatsAppで、というところもあり、予約後の詳細の送付にも使われています。

宿泊先に1件、オーナーと連絡が取れなかったところがありました。電話をかけても繋がらず、現地に着いたのに物件に入れず途方に暮れていたところ、町のbarの人から「電話がかかってきた相手が国際電話だと出ないかもしれないよ。ここのお店からかけてあげる」と言って親切に連絡を取ってくれました。お陰で連絡を取ることができましたが、「WhatsAppで連絡してくれたらよかったのに」と言われました。このアプリの使用がベースになっていると感じました。

Omio アプリ

長距離バスや 列車(renfeを含む)のチケット購入に便利なアプリです。今回はポルトガルの長距離電車のチケットもこのOmioで事前購入しました。スペイン国内のチケットをrenfeで予約しようとしましたが、うまく繋がらず、このOmioでは問題なく入手でき、ちゃんと使う事ができまた。原因は分かりませんでした。

renfe アプリ

スペイン国内の電車のチケット購入ができます。今回、私はうまく使えず、同行した方も購入したものの、送られてきたドキュメントを開くことができませんでした。その場合は予約番号などが送られてきたメールを持って駅の窓口に行けばチケットを発券してもらえます。

前回も書きましたが、サンティアゴからマドリードに行く場合、列車が少なく希望の時間帯が取れないこともあるので、事前購入がお勧めで、そのような場合にこのアプリを使うと便利です

renfeのチケットは変更可/不可によってチケットの値段が変わります。また、1等車・2等車の区分もありますので購入の際には注意が必要です。

チケット購入の際には身分証明書の入力が求められます。パスポート番号や生年月日等を入れますが、65歳以上は「高齢者割引」が自動で適応されます。65歳以上の方にはお財布に優しいシステムです。

参考価格

リスボン(サンタアポロニア駅)からポルト(カンパーニャ駅)=€26.85(4,975円)

ポルト(カンパーニャ駅)からバレンサ =€11.95 (2,290円)

サンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリード =€32.45(5,955円)

料金等は2024年4月・5月現在の物です。ご利用の際は最新の情報をご確認ください

復活のCamino Ninja アプリ

2022年にこのアプリの作者が亡くなり、暫くの間アップデートされず、アプリのダウンロードもできなくなっていました。今回、このアプリが復活していました。「今後もアップデートしていきます」というコメントがInstagramに投稿されていました。

このアプリの良い所は当日の出発点と目標地点を入れると、その間にある町と距離、町々の施設などが表示され、更にマップとルート、現在地が確認できます。2022年に使用した時にも何度か分岐で迷った時の助けになりました。(町々の施設の表示はありますが、営業しているかどうかは運次第です)

こちらも復活Buen Camino アプリ

こちらのアプリも作者が亡くなったためにしばらくの間アップデートされることなく放置されていましたが、復活の噂を聞き、Fecebookで確認したところアップデートされていました。Camino Ninjaと同様、それぞれの町の施設や情報の他に地図もあります。また当日のお天気や気温なども載っています。

ホタテや矢印のバリエーションも楽しみの一つになりました。雨上がりの午後、水たまりが矢印になっていました。これは初めて!

巡礼者の中には、ディバイスやアプリなど使わずに、ホタテと矢印に導かれてこそ「Caminoだ」という人もいます。一理あると思います。あまりに頼りすぎるのもせっかくの巡礼の旅を味気ないものにしてしまうかもしれません。ただ、使う程度と使い方は人それぞれです。ホタテと矢印だけを追っていくのもよし、紙の地図とにらめっこしながらいくのもよし、そして時々アプリに頼って「あとXXkm歩いたらカフェがある~」と楽しみながら歩くのも一興!、かな?