景信山から陣馬山へ

低山ハイク

前回の景信山から高尾山が楽しかったので、今度は景信山から陣馬山まで歩くことにしました。

小仏バス停 → 景信山登山口 → 景信山山頂 → 堂所山 → 赤岩山 → 明王峠 → 奈良子峠 → 富士小屋山 → 南郷山 → 陣馬山山頂 → 一ノ尾尾根 → 陣馬登山口 → JR藤野駅

小仏バス停から歩き始めて直ぐに鳥に出会いました。ウズラにも似ていましたが、後で調べてみるとコジュケイ(小綬鶏)と分かりました。初めて聞く名前です。人が近寄っても逃げる様子もありません。

2日前まで雨が降り、前日は強風でしたがこの日は景信山登山口に着くころには体も温かくなり、ここでダウンはリュックに収納。

全然逃げないコジュケイ

登り始めは登山道は日向はすっかり乾いていましたが、木陰などには霜柱残っています。緩やかな登りを気持ちよく歩き、景信山と小下沢の分岐まで出てきました。前回に比べれば雪の量はすっかり少なくなっていますが、まだ少し残っています。深いぬかるみと木漏れ日の中を通り、1時間弱で景信山(727.1m)に着きました。

前回、きれいな山並みを見せてくれた山頂で、今回も澄みわたる空に丹沢山系がくっきりと見えます。パノラマで撮った写真には相模湾から富士山までが収まりました。

まだ雪が残る山頂で暫し休憩を取り、反対側の富士山をうっとりと眺めてから陣馬山へ向かいます。ここからは初めてのコースです。

富士山が入らなかったのはテクニカルな問題です。ご容赦ください。

山情報

2日前まで雨・風共に強かったため、前日に神奈川県自然環境保全センターに電話で陣馬山周辺の登山道の状況を聞いてみました。ホームページに「陣馬山の登山情報を詳しくご案内しています。」と番号が乗っていたため電話をしました。あまり詳しいことは分からず、雪は少なく、ぬかるみはあるとのことでしたが、「景信山からくるのなら高尾ビジターセンターにお問い合わせください」とのことでしたので高尾ビジターセンターに電話してみました。

こちらでは登山ルートを聞かれ、景信山周辺は雪よりもぬかるみが多く、そちらの対応が必要なこと。また「陣馬山周辺はまだ雪が結構残っているので注意してください。」と丁寧に教えてもらいました。

高尾ビジターセンターではつぶさに登山路を歩いて状況を把握していると感じました。山の環境や登山者の安全を守る地道な仕事をしている人々がいることを改めて知った一コマです。

先ずは堂所山を目指しますが溶けかかった雪をジャリジャリと踏みしめて歩きます。ここはまだ東京都。

余談ですが、あるYouTubeで得た知識ですが、東京都管轄の登山道の標識は「陣場山」で神奈川県に入ると「陣馬山」と表記されています。その由来に興味のある方はこちらをご覧ください。

堂所山への道は根っこ階段のような、木々の間の登山道を登っていきます。私はこのような根っこ道の登りが好きです。

堂所山の山頂へ行くには陣馬山に行く登山道から100mほど外れます。山頂(733m)には立派な山頂標があり、ベンチもあります。

来た道を戻り、陣馬山への登山ルートに再度合流します。途中、木々の間から富士山がみえますし、ずっと富士山を横に見ながらの山歩き。この景色は「木の葉が落ちている冬の特権」と聞いたことがあります。暖かい季節の青々とした葉の裏側にはこんな景色が広がっているのかと思いながら通ります。この辺りは北側の斜面にはまだ雪がふんだんに残っていました。

北側斜面にはまだまだ残雪

底沢峠を通り、明王峠(738.9m)に出ます。ここにはベンチやトイレ、そして茶屋もありましたが、この日は閉まっていました。そして目の前の斜面に山桜と思われる木があり、満開でした。

山桜、だと思う。。。

更に奈良子峠を経由し、雪が残りカチカチに固まった登山道を歩き陣馬山山頂の0.1㎞手前で「神奈川県」の標識に変わり初めて「陣山」の標識が出てきました。ラストスパートの登りを進むと白馬の頭が見えてきました。

歴史的には陣場山?
地域開発で付いた陣馬山?

13時ごろに山頂到着。山頂からは360度の大展望。真っ青な空にくっきりと富士山。この日最大のご褒美でした。

山頂の茶屋で温かいなめこ汁を頼み、持参したおにぎりで昼食を摂りました。熱々のなめこ汁が体中に染み渡っていきます。正面に雪を頂いた富士山をみながらゆっくりと食べて、休息です。

五臓六腑に染みわたるなめこ汁

下りはなだらかな一ノ尾尾根行を行きます。他に下る登山者もなく、ほんの数組とすれ違っただけでした。下山道にはぬかるみもなく、木々の間からこぼれる陽の光を感じながら、また足下には芽吹いたばかりの小さな木の苗を見つけながら陣馬山登山口に着きました。

バスの時間まで20分程ありましたので、バス停で荷物を整え、靴の泥を落とし、最後のお菓子を食べて過ごしました。

JR藤野駅には既に電車を待つ人達がいました。そして前回見つけた山の斜面の謎のラブレターを撮ってから電車に乗り込み、今日の山歩きは終了です。

木になる謎のラブレター

今回は13.5kmと私にとっては長丁場の山歩きになりましたが、お天気にも恵まれ、風もなく、どこで止まっても最高の景色を眺めながらの山歩き。藤野駅では「次はどこへ?」を考えながら電車を待っていました。

だから山歩きは止められない...

富士山、今日もありがとう!