毎回楽しく観ているNHK-BS放送の「日本百低山」で、”ここは地獄の出入り口”と紹介されていたのは日金山にある東光寺でした。
行程
熱海駅 → (東海バス)伊豆山神社前 → 伊豆山神社拝殿 → 本宮 → 岩戸山登山口 → 岩戸山 → 日金山・東光寺 → 十国峠山頂駅 → (十国峠ケーブルカー)十国峠山麓駅 → (伊豆箱根バス)熱海駅
約4時間 9km
8時40分に伊豆山神社前バス停からスタートです。
バス停の前から本殿までは長い階段を上がっていきます。階段の途中にかわいらしい足立権現社や結明神社(むすぶみょうじんじゃ)があります。
長い階段を登りきると、目を引いたのは雷電社です。雷電社の横に緋寒桜の木が濃い緋色の花をつけていました。そして、その根元には松が植えられていて、春らしいちょっとおめでたい風景でした。

参道の右手には頼朝・政子の腰掛け石というのがあります。誰でも腰を下ろしてよい石で、参拝の人達が座って記念写真を撮っています。もちろん私も撮りました。
拝殿でお参りをして、池にいる鯉に餌をあげてから拝殿右手の鳥居をくぐって本宮へ向かいます。
本宮へ向かう道は山道です。植生も豊かで、木々が織りなす自然の造形がきれいです。そして山道といってもとてもきれいに整備されています。
30分ほど登っていくと、結明神社本宮があり、更に15分ほど歩くと急に開けた場所に出ます。伊豆山神社本宮です。


本宮の第一印象は「とてもきれいにお掃除されている」です。こんなに清々しく行き届いたお掃除された神社は初めてです。鳥居からまっすぐに伸びる参道の先には小ぶりながらも本宮が控えています。この時期には境内も、背後の山も木々は葉を落としています。空も曇っていますが、晴天だったらさぞかしすっきりとした美しい本宮だろうと想像できます。
ベンチで一休みしてから先を進みます。本宮の脇から舗装路に出て暫く住宅街を歩きます。途中でバス通りを横切って岩戸山登山口に向かいます。YAMAPの地図で見ると、本宮から岩戸山登山口までは大きく迂回するようになっています。途中で二つの道が接近する箇所があり、行かれるかどうか微妙な表示でした。実際に行ってみると、この道には入れず、バリケードが張ってあり、立ち入り禁止区域になっていました。やはり迂回です。
この辺りからは熱海の町と初島が見えます。初島の先にうっすらと見えたのは大島でしょうか。曇り空が残念です。


舗装路を暫く歩きます。このルート沿いには大きな鉄塔が並んでいて、鉄塔整備のための道が付いています。ついつい行きたくなってしまうような整備された道です。それをやり過ごしてきたので、岩戸山登山口を見落としてしまいました。舗装路からの入り口は階段になっていて、その上に鉄塔があったため、”鉄塔用の道”と思ってやり過ごしてしまいました。標識もありませんでした。見落として少し歩いたところでYAMAPのルート外れ警報が鳴って気づきました。ちゃんと地図を見ていればアプリには登山口の標示があったのに、油断してしまいました。ロス時間は7分でした。
ルートに戻ってから少し歩いたところにはちゃんと標識がありました。できれば階段の下の分岐地点にあって欲しかった、と思いました。
なだらかではありますが、登りです。枯れ葉が積もる道を登っていきます。道の両側には背の高い笹が植わっていますが、少し切れたところからは海が見えます。
登山口から40分ほどで岩戸山山頂(734m)に到着です。山頂にはテーブル付きのベンチがあり、三角点もあります。そして、開けた部分からは海も見えます。お茶とお菓子で休憩です。
岩戸山山頂からは標識に従って「日金山東光寺(近道)」に進みます。ここから先は両側背の高い笹に囲まれた道を歩きます。防風林の役割を果たしているようで、笹が切れたところでは冷たい風が吹きつけます。


15分も歩けば宝篋印塔が現れ、苔生した石仏が現れ、三十八丁目の石像が現れ、日金山頂上の石像横の階段を上がり東光寺に着きます。
東光寺は無くなった人の霊が集まる霊山として古くから親しまれていたそうです。ここへ続く道を歩いていると、前を亡くなった人の霊が歩いていくのが見えるとも言われています。ここへ続く道に多くのお地蔵様がいらしたのもそれらの霊を見守るためだったのだと気づきました。
お堂の入り口には左手に恐ろしい顔の閻魔さま、右手に奪衣婆が控えていますが、お堂にはご本尊のお地蔵様、そしてお堂の周囲には数々のお地蔵様が優しいお顔でいらっしゃいます。周囲を固める苔むした様々なお地蔵様は圧巻です。








東光寺からは尾根沿いに更に15分ほど真っすぐ歩けば十国峠です。
十国、それは伊豆・相模・駿河・遠江・甲斐・安房・上総・下総・武蔵・信濃であり、それぞれの方角が分かるように矢印標識が設置されています。


あいにくのお天気で富士山は見えませんでしたが、雨が降り出す前に到着することができました。
今回の低山ハイクでは、ここから少し戻って来宮神社を通って来宮駅まで下ることも考えていましたが、この日は予報よりも雨が早くに降り出しそうでしたので、十国峠山頂駅から十国峠山麓駅までケーブルカーを利用し、そこからバスで熱海駅まで戻ることにしました。
少し曇り気味の残念な空でしたが、せっかくの機会なので”峠チュロス”と温かい抹茶で一休みしてから下りました。
ここまで約9㎞の道のりでしたが、伊豆山神社の拝殿を出てからほとんど人に会うこともなく、岩戸山登山口から十国峠までも数人が歩いている程度でした。
今年に入ってからのハイキングでは、物見山から日和田山のコース、竹寺から子の権現のコースそして伊豆ヶ岳から子の権現のコースともほとんど人に会いませんでした。近年、山が混んでいると言われていますが人の流れが偏っているのでしょうか。
そして、もう一つ印象的だったのは、これらのハイキングコースがとても良く整備されているということです。標識もしっかりとあり、殆どの道もきれいになっています。
これからお花の季節、新緑の季節が始まります。これからもマイコースを設定して低山ハイクを楽しみたいと思います。

Instagramに動画を載せています。こちらもご覧いただければ幸いです。 十国峠