明星ヶ岳

低山ハイク

猛暑だった今年の夏、家に閉じこもっていてすっかり低下した体力を回復するために、近いけど行ったことのない低山、そしてトレーニングになる山を求めて明星ヶ岳に登ってみました。

箱根湯本駅から徒歩で登山口まで行かれるのも魅力です。

行程  9.5㎞ 約6時間

箱根湯本駅 - 阿弥陀寺 - 塔ノ峰 - 明星ヶ岳登山口 - 明星ヶ岳 - 明星ヶ岳登山口 - 宮城野橋バス停

箱根湯本駅で身支度を整えて8時40分に出発です。箱根登山鉄道の線路をくぐって道なりに進みますが、いきなりの急坂を15分ほど進みます。

阿弥陀寺登り口の標識から山道に入ります。こちらも急登ですが、お寺の参道らしく、石が敷き詰められた階段を登っていきます。お地蔵様や観音様、菩薩様にご挨拶しながらの登りです。

途中、不思議な所に山門があります。屋根が低く、くぐり門のようです。

阿弥陀寺はこじんまりとしたお寺です。椿の木がたくさん植えてあり、椿堂という名のお堂もあります。

また、ありがたいことに、こちらにはトイレがあり、登山者に開放されています。ここで一息入れて、トイレを使わせていただき、先に進みます。

お堂の横を通り、お寺の裏からは本格的な登山道になります。

登山道の山の斜面にオレンジの茎に真っ赤な笠のキノコが生えています。最初はお寺の方が置いた置物かと見まがうほどアニメに出てきそうなキノコです。しかも、白い繭のようなものを割ってそこから茎が出ているのです。

その場でgoogle検索するとその名も「タマゴダケ」といものでした。その後、まだ外皮膜(たまごの部分)が破れていない白いたまごを同じ斜面で見つけました。

真っ赤な笠から猛毒かと思いましたが、意外に食用だそうです。

今回の山行では様々なキノコを見ることができ、季節が進んできていることを実感しました。

阿弥陀寺からも塔ノ峰までは急登が続きます。標高100mほどから一気に566mまで登りました。登山道は階段または踏み跡がしっかりついた山道で危険個所はありません。

塔ノ峰から下ると一旦舗装道路に出て、しばらく行くと明星ヶ岳登山口です。そしてここから再度登り返します。

階段、登山道が交互に出てくる登りですが、展望はほぼなく、両側が笹に囲まれています。笹の背は高く景色は望めません。途中からはマルバフジバカマが群生していました。

時折ひらける場所からは神山や駒ケ岳、そして麓の街(強羅?)が見えます。

ひたすら階段を登ります
かなりの急坂です

登山道に石仏が現れはじめたら明星ヶ岳山頂はすぐそこです。

明星ヶ岳山頂はあまり山頂らしくない山頂で、標識は立っていますが、その先の明神が岳・金時山向かう登山道が広々とした芝生の道になっており、山頂から少し先で休憩としました。

今回は明神ヶ岳に向かわず、ここから宮城野橋に下ります。

宮城野橋に下る道は、ひたすら下りです。

途中に箱根大文字焼の斜面がありますが、明星ヶ岳の924mから麓の450m位までを一気に下ります。下りもあまり展望はありません。

今回の登山の目的は、猛暑で山に行けずに鈍ってしまった体を戻すためのトレーニングでした。明星ヶ岳山頂まではアップダウンを繰り返し、帰りはひたすらの下り。ちょうど良いトレーニングになったと思いますが、次回は展望の良い金時山から明神岳に行ってみたいと思いました。

帰路では宮城野温泉会館でお風呂に入ってさっぱりと汗を流し、箱根湯本の蕎麦屋で「鴨そぼろの冷やし豆乳担々麺」とわかさぎの天ぷらをのんびりと食しました。

明星ヶ岳 キノココレクション

今回の動画をInstagramに掲載しています。そちらもご覧いただければ幸いです。明星ヶ岳