高尾山4号路を行く

低山ハイク

桜もそろそろ終わりの頃になり、お天気も下り坂ということで雨の前に高尾山に行きました。今まで行っていなかった4号路を歩いてみることにしました。

行程

高尾山口駅 → 1号路 → 浄心門 → 4号路 → 高尾山頂 → 1号路 → 薬王院 → 金比羅神社 → 高尾山口駅 (約3時間のコース)

予定よりも早い午前7時40分に歩き始めました。

しっかりと舗装された1号路ですが、坂道は急で九十九折をぐんぐん登っていきます。時折作業車が通っていきました。この時期、高尾山には十数種類のスミレが咲いているそうですが、見回すと少しずつ色と形と葉が違うスミレがたくさん咲いていました。更にインパクトがあるミミガタテンナンショウがあちらこちらに咲いていました。

1号路沿いには多くの童子の立像が立っています。仏様の従者ということですが表情も手に持っているものもそれぞれ違い、観察しながら歩くのも楽しかったです。

浄心門から4号路に入ると舗装路は途絶えて景色は一変して山ハイクの雰囲気が増します。萌えるような新緑の季節には少し早かったのですが、去り行く山桜と芽吹き始めた淡い若葉のコントラストが良かったです。そしてみやま橋を渡って山頂に向かいます。

今日の高尾山山頂は少し霞がかかっていましたが、富士山が展望できました。富士山を写真に収めると手前にちょうど桜が咲いていて、春らしい「春の富士山」が撮れました。

下りは1号路を使い、奥の院不動堂を経て薬王院の本堂まで下ります。本堂には天狗が祀られていて、どれも見応えがあります。本堂ではちょうど護摩焚きが厳かに行われていました。そのまま女坂を経由して1号路で高尾山口まで下りました。10時半には高尾山口に着きましたが、これから登る人が続々と上がっていきました。

エピローグ

天気予報では曇りでしたが、時折日差しもあり、暖かく穏やかでした。この行程は信仰の山、霊山としての側面と霊山ゆえに守られてきた自然を満喫できる側面があり、ハイキングだけではない厳かな雰囲気を感じながら歩くことができました。更に、高尾山には年間300万人が訪れると言われており、観光地というもう一つの側面もあります。特に高尾山駅や山上駅周辺は観光地になっています。今回もかの有名な「天狗焼き」は開店を待って大勢が並んでいたのでそのまま通り過ぎました。残念。

下山後には恒例になった栄茶屋で自然薯そばをいただき、有喜堂で高尾まんじゅうを買って帰りました。

全行程が約3時間と短く、もう少し歩いてもよかったかもしれませんが山も楽しめて、「ちょい歩き」にはピッタリの春の高尾山詣ででした。