Camino de Santiago巡礼路を歩くためのトレーニングハイクで飯能駅から天覧山、巾着田を経由して日和田山に登り高麗駅に下りてきました。
今回のトレーニングハイクの目的は、予定しているCamino de Santiagoで一緒に歩いてい頂くお二人と三人で歩くこと。Camino de Santiagoの長距離歩きを想定してあえてお昼を食べてから歩く。この二つのテストハイクです。
午前11時に飯能駅近くにある「古久や」というおうどん屋さんで肉汁つけうどんを食べてから天覧山登山口に向かいます。
能仁禅寺の境内を抜けて天覧山登り口を11時53分に出発しました。なだらかな道を登り、岩山に佇むお地蔵様の前を通り、12時14分には天覧山(195m)山頂に到着です。あっという間の山頂でした。
次は高麗峠を目指します。途中で街中を横切り山に入りますが、ここから高麗峠の先までは両側がゴルフ場になっています。木漏れ日の中を歩くなだらかな道です。
山頂から1時間ほどで高麗峠につきました。そして高麗峠からは一気に下ります。高麗川が見えてくればそこは巾着田です。高麗川に水鳥がいました。調べてみるとアオサギでした。獲物を狙って水の中にジッと佇んでいます。
14時には日和田山登山口に着きました。
久田山登山口には「日和田山からエベレストまで」と記された田部井淳子さんの記念碑があります。テレビの山番組の解説やコメンテーターとして拝見する機会がありましたが、山に真摯に向き合う姿はアルピニストとしてだけではなく、人生の先輩として素晴らしい方だと感じていました。田部井淳子さんの記念碑があることは初めて知りました。
日和田山への道の途中からは男坂、女坂に分かれます。男坂は岩登りコースのようです。ここで二手に分かれて、私は女坂を登りました。途中1ヵ所だけ岩場がありますが、立派な手すりがるので手すりを伝って登ることができます。
坂を上りきると金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)の鳥居があります。鳥居の内側から先ほど歩いてきた巾着田が正面に見えます。
鳥居からの景色は南東方向に開けた景色です。後日調べてみたら、鋸山、御殿山、横浜ベイブリッジや八景島の方向でした。
金刀比羅神社の縁側をお借りして休憩です。チームリーダーに「四里餅(しりもち)」という大福を振舞っていただきエネルギーを充電しました。
ここから頂上までは僅かです。日和田山山頂は標高302m。
ここで用意して頂いたもう一つのイベントは八朔を食べる!でした。丸ごと八朔を切り分けて皆で山頂でいただきました。山頂での柑橘は実に美味。酸味とほのかな甘さが身体に染みわたります。
山頂からは南西方向の山々が見えます。残念ながら富士山は見えませんでしたが、霞がかった山並みの濃淡は水墨画のようできれいでした。
下山はそろって女坂を下り30分ほどで高麗駅付近まで戻ってきました。
下山後は今後の打合せと称してカフェに入りましたが、思わぬ収穫です。高麗駅近くの阿里山カフェです。
阿里山カフェはオーガニック食材や有機野菜を使ったお料理を出すお店です。スイーツもナチュラルな素材が多く、とても美味しかったです。私はキャロットケーキを頂きましたが、人参のほのかな甘みとスパイスのコンビネーションが絶妙でした。
このコースはなだらかな道あり、ちょっと登りあり、岩場ありとバラエティーに富んだ無理なく歩ける楽しいハイキングコースでした。持参したストックの出番もなく、景色を楽しみながら、そして三人で歩くペースを確認しながら過ごしました。
この日の目標だった、「食後に歩いてみる」、「三人で歩いてみる」を無事に達成し、Camino de Santiagoに一歩近づいた1日でした。