竹寺・子の権現

低山ハイク

起点は飯能駅からバスでおよそ45分、子殿バス停近くに入口があります。関東ふれあいの道から始まります。

行程

子殿バス停 → 八幡坂ノ頭 → 鐘撞堂 → 竹寺 → 豆口峠 → 奥の院 → 子の山(根の権現) → 浅見茶屋 → 吾野駅

10.7㎞ およそ5時間11分のコースでした。(YAMAP記録)

飯能駅北口を午前7時35分発のバスに乗りました。目的地の子殿バス停まではおよそ45分です。

バス停の前は駐車場になっていて、東屋とトイレがあります。そこから100m程の所に標識があり、関東ふれあいの道「竹寺・子の権現」への入り口があります。今日の低山ハイクはここから出発です。石の階段を上ると直ぐに山道です。植林された杉林の中の整備された道を進みます。

特に急登もありませんが、少しずつ登っていきます。歩き始めはちょっとだけ息が切れますが、木漏れ日の中気持ちの良い登りです。

30分ほど歩くと、分岐に出ます。鐘楼経由竹寺(おすすめコース)の標識に沿って先ずは竹寺の鐘楼を目指します。

10分足らず、登りきってひらけた所に鐘撞堂があります。屋根にギボウシ飾りのついた形の良いお堂です。

この鐘は誰でもつけます。とても良い音が山に響きます。ここは周りに木々もありますが、眺望の良い所もあり、周囲の山々が見えます。

鐘楼から下った所に分岐がありました。「竹寺 0.2km」の標識に従って進んだのですが、何故か尾根沿いの道を行ってしまい、5倍くらいの時間がかかってしまいました。おそらく、鐘撞堂から下りる道自体を間違えたのだと思います。また、最初に設定したYAMAPのルートもそのようになっていたので、しばらく進むまで気が付きませんでした。

竹寺

竹寺は通称で、本来は、医王山薬寿院八王子と言います。本尊「牛頭天王(ごずてんのう)」を祀り、本地仏に「薬師如来」を配し、神仏習合の姿を今に残す東日本唯 一の遺構であり、「天王さま」と呼ばれ親しまれています。(一部竹寺ホームページより抜粋)

この日の竹寺は参拝の人もなく、ひっそりとしていました。ハイキングルートにより、朱塗りの本殿を最初に参拝してから、逆から茅の輪をくぐりお庭へでました。

今回のハイキングの楽しみの一つは竹寺でお団子をいただく、ことでした。しかし、他に参拝の方も、お寺の方も見当たらず、お団子売り場の呼び鈴を鳴らしても人の気配がありません。左手にもう一つ建物があり、そこにも参拝記念の品々を置いている売店があったので、そちらでもう一度呼び鈴を鳴らしてみました。鳴らすこと3回、やっとインターフォンで応答がありました。

暫くしてお寺の方がみえて、お団子を焼いてくださいました。みたらしとクルミ味噌をお願いしました。温かく、香ばしく、とても大きくて美味しいお団子でした。境内で暫く休憩した後、竹寺の所以である竹林のお庭を散策しました。

入り口には福寿草がちょうど満開で見ごろを迎えていました。枯れ葉の間から元気に黄色い花が一面に咲いています。思いがけない贈り物でした。

青々とした竹林の中の道には所々に竹で作った鳥居があります。和傘が竹林の中に飾られて更なる”和風”を醸し出しています。竹の間から陽が差し込み、少し風が吹くとサラサラと音がします。何とも気持ちの良いお庭です。

竹林をのんびりと散策してから竹寺を後にして先に進みます。

豆口峠には”神送り場”の標識がありました。

「神送り場 むかし悪い流行病などがはなると、村人たちは、夜中大勢で鐘や太鼓をたたいてここを駆け登り、頂上で疫病神を追い払うという習わしがあった。」と記されています。(標識より一部抜粋)

昔も今も人々は感染症に苦しめられてきたのでしょう。感染症の原因も分からず、ワクチンなど無かった時代にはやはり神様にお願いしたり、疫病神を追い払うことで病の広がりを収めようとした必死さが伝わってきます。

峠を越えて、根っこ階段を登ると尾根にでます。尾根を暫く進むと子の山です。ここではハイカーの一組がお弁当を広げていました。暖かかったこの日はピクニック日和です。ここから子の権現まではもう直ぐです。

子の権現

このルートでは子の権現の裏から入ることになります。先ずはお参りをしましたが、表参道はお参りの後に通ることになります。

子の権現は檀家を持たない祈願寺だそうです。訪れる人々の志納料で運営されていると書いてありました。志納料として、受付でリュックサック型の登山お守りを購入し、大きな草鞋が奉納されている子の権現天龍寺をお参りました。

ここでも福寿草が満開でした。

逆コースにはなりましたが、山門を守る仁王像の間を通って下山です。山門を出て振り返ると、山門奥に仁王像が見える構図は迫力があります。

この後も尾根を通って下っていくと、橋があります。ハイキングコースはここで終わり、この後は舗装路を通って吾野駅に向かいます。

途中の”浅見茶屋”は残念ながらこの時期は木曜日と金曜日のみの営業でしたのでそのまま通過です。

浅見茶屋から暫く歩いて民家が見えるところで、「河童さん」を見つけました。笹薮からこちらを見ている、やんちゃっぽい河童さんでした。

お天気も良く、暖かい日差しの中の散策でした。次回は新緑の季節、浅見茶屋が開いている時にもう一度行ってみたいと思いました。

尚、今回の低山ハイクは私の大好きなYouTube「みやびやま」さんの動画を拝見して、同じコースを辿ってみました。

Instagramに今回の動画を載せています。ご興味のある方はご覧いただければ幸いです。

竹寺・子の権現