みんな気になるトイレ・シャワー事情

CaminodelNorte2024

皆さんは海外に行ったときにトイレ・シャワーで戸惑ったことはありませんか?

2022年に初めてフランス人の道を歩いた時に、トイレの電気がいきなり消えて室内が真っ暗になり、慌てて飛び出したことがありました。隣に入っていた東洋系の女性も、「電気が消えた!」と出てきました。

今では笑い話しになる”時限式点灯”ですが、最初は何が起こったのか分かりませんでした。サンティアゴ巡礼は長丁場です。日々の行動に直結する話題について書いてみたいと思います。

トイレ事情

電気が消える

最初に書いたように、ほとんどのトイレの灯りはセンサーが付いていて、一定の時間人の動きが無いと消えてしまいます。しかも、時間はかなり短く設定されています。バル、アルベルゲなど公共のトイレの話しです。ホテルの個室などはさすがにこれにはあてはまりません。

では、消えてしまったら真っ暗なままなのでしょうか?

対処方法があります。まず、入った時にスイッチの場所を確認します。手の届くところにあれば、スイッチを押すことで再度点灯します。

次に、動きに感応して点灯するものであれば動くことです。手を振ったり、体を動かせば”延長”で灯りが付きます。ただし、アルベルゲのようにいくつもの個室が連なっているようなトイレでは、パーテーションが邪魔をして、手を振っても、体を動かしてもセンサーが反応しないことがあります。その場合は…、暗闇を我慢するか、冗談のようですがトイレットペーパーを長く切って振ってみる、というのも一つの方法です。成功率は高いと思います。

暗闇がとても苦手!という方、夜アルベルゲのトイレにはヘッドライトを持っていくのも解決法の一つです。

トイレットペーパー

バルやアルベルゲのトイレは比較的きれいです。安心して使えます。何年か前までは水洗トイレであっても、紙が流せないトイレが多くありました。横に大きなバケツやペールが置いてあり、紙はそちらに捨てる方式でした。今ではほとんどの所で紙が流せる水洗トイレになりました。

しかし!トイレットペーパーを持ち去ってしまう不届き者が多いらしく、トイレットペーパーのカバーは鍵付きです。そして、少しずつしか出ないようになっています。小さな穴からこよりのように絞られた紙がシュルシュルと出てきます。もちろん、必要なだけ出せばよいのですが、乱暴に引き抜く人がいたりすると根元から切れてしまい、出なくなっています。もちろん、使い切って無くなっていることもあります。

このタイプが多いようです
下から出るタイプですが、カバーは鍵がかかっています

このシステムはパッと見た時に状況が分からない、という致命的な欠点があります。どんなに急いでいても、トイレットペーパーが使える状態にあるのかを座る前にチェックしなければなりません。紙がない、または使えない状態の時は、カバーに鍵がかかっているので自分ではどうにもなりません。自分で紙を持っていなければアルベルゲのスタッフ、またはバルのスタッフに遠慮なく言って対応してもらいましょう。

また、巡礼者の多い場所にあるトイレの場合、前の人が「大切なことだから伝えるけど、ここ、紙がないわよ!」と教えてくれることもあります。実際に何度か教えてもらったことがあります。ありがたいことです。自前の紙を持っていればよいのですが、そうでなければ入る前に何とかしなければなりません。私も同じように、何度か次の人に「ここ、紙が無いわよ!」と伝えたことがあります。助け合いです。

鍵は殆ど壊れてる…

トイレの鍵は殆どが壊れていますが、良く見ると上の方に閂が付いていたり、本来の鍵とは別の方法で閉まるようになっています。先ずはドア全体をチェックです。

それでも壊れていて鍵がかからない時には、ドアが近ければ手で抑える。または、同行者がいればドアの前でブロックしてもらうのが一番です。同行者がいなければ、次の人が来るのを待って、「鍵が壊れてるので開けないで待ってて!」と頼むしかありません。

お花摘み

フランス人の道では長距離バルや休憩所がない行程は少なく、ガイドブックにも”この区間は何もありません”と書いてありました。北の道では多くの所でバルなどが長距離無く、”お花摘み”をしなければならない場面が出てきます。

飲み物を売っているお店はたくさんあるのに、自然の生理現象に対応する施設は無い!という所がたくさんあります。一度、飲み物を置いている私設の売店で、「トイレある?」と聞いたら「聞かれると思ったよ。答えはノー。スペイン人はその辺で用を足すからそんなもん無いよ」と軽くあしらわれました。

日本のようにコンビニも無ければ、公園にトイレという発想も全くありません。バルやレストランで借りるしかありませんが、バルに入れば飲食をしなければなりません。バルのトイレには「お客様専用(Sólo para los clientes)」といった張り紙があります。

フランス人に道を歩いた時に、道に沿った木々の間にティッシュペーパーが捨てられているのが気になりました。一か所や二か所ではありません。道に沿って延々と使用済みの紙が捨てられているのです。せっかくの美しい巡礼路なのに台無しの景色ですし、とても不愉快な気持ちになります。日本の山に行く方々ならば当然のエチケットとして紙は自分で回収して廃棄できる所まで持っていき、処分します。他の人がどうであれ、自分のゴミは自分で始末することを心がけて欲しいと思います。

お花摘みの覚悟と準備は必須です。私は芯を抜いたトイレットペーパー、黒いビニール袋と消毒スプレーを一つのパックにして持ち歩いていました。

シャワー

アルベルゲでは個室を取らない限りはトイレ・シャワーは共同です。その形態は様々で、今では多くの所は男女は分かれていますが、共同の所もあります。

シャワー室が個室になっているところもあれば、大きなスペースにカーテンだけで仕切られているところもあります。貴重品の管理は必須です。荷物を置くところはありません。自分でビニール袋に、着替え、タオル、貴重品を入れて目の届くところに置いておかなければなりません。濡れないように対策が必要です。

私はビニール袋を2つ用意して、脱いだものを入れる袋と新しい着替えを入れておく袋に分けていました。貴重品はどちらかの袋の底に入れておき、効率よく出し入れできるよう工夫していましたが、石鹸やブラシ、シャンプーなど濡れた物もあり、置き場が無い所はどうしても煩雑になります。シャワー室を出る前には”忘れ物”のチェックを必ずしましょう。

男の子はダメよ!おちゃめなドアの女子トイレ&シャワー室
シャワーと着替え場所が分かれている、ありがたいタイプ
カーテンだけのシャワー 荷物置き場にちょっと困る…
こちらも荷物置き場なしタイプ
シャワー、高い所に固定タイプ
内側にフックが付いている、嬉しいタイプですが
振り向けばシャワー。防水必須です
スペイン 浴室の不思議

他の国は分かりませんが、スペインでは、大きなスペースの部屋に、トイレ・洗面・シャワーがあり、その間に仕切りはありません。シャワーの水が洗面台にもトイレにも飛びます。

アルベルゲで、一人がシャワーを使うたびにスタッフがモップで掃除をしていました。カーテンや仕切りを付ければ余計な手間が省けるのに、と不思議に思いました。

バリアフリータイプではありますが、
シャワーが同じ場所にあります
濡れても平気?

また、シャワー室の半分まで仕切りがあり、残りの半分は開いたままです。日本人から見ると不思議な構造です。そこから使う人が出入りするのですが、シャワーを浴びている間はその部分から水が外に飛び散ります。サンダルを置く位置に気を付けないとびしょびしょに濡れてしまいます。アルベルゲでは足ふきもありません。一番シンプルなシャワー専用のビーチサンダルを持っている巡礼者を見かけますが、あれば便利だと思います。

仕切りが半分しかないタイプ
仕切りが半分しかないタイプ
ここでも消える電灯

因みに、アルベルゲではシャワー室でも電灯はほぼ時限式です。シャワーを浴びている途中に真っ暗になっても慌てず、周囲を確認してシャワー室から出ると感応して再度点きます。もちろん、真っ暗な中で黙々とシャワーを浴びるのもありです。

水道

トイレなどで手を洗う時、蛇口の上を押して水を流すタイプが多いように思いました。一定の水が流れて自動で止まるようになっています。その水の量が多いのです。いつまでたっても止まらなくて、こちらが心配になることもあります。電灯は直ぐに消えるのに、水はいつまでも流れている。不思議です。

トイレとシャワーはあまり話題にはなりませんが、文化の違いをひしひしと感じる場面です。

水道の多くはこの押すタイプ。大量の水が出ます。