乗鞍岳

低山ハイク

「木曽駒ケ岳」の記事に記したように、登る予定に無かったノーマークの山、乗鞍岳に登りました。図らずも私の最初の3000m超えの山になりました。

ツアーの案内によれば「登山初心者A」ランクです。後にこのランク付けはスキルを基にしたものではなく、距離と行動時間を基準にしていると聞きました。

乗鞍岳登山のスタートは標高2702mの畳平のバスターミナルから始まります。そこからの歩行距離は約6㎞、4時間の行程です。

お天気は曇り時々晴れ間がみえる空模様でした。

バスターミナルから登山道までは散策路のようになっていますが、既にここから様々な花が咲いていますし、池や雪渓も見られます。

イワツメクサやコバイケイソウ、ヨツバシオガマ、イワキキョウとたくさんの花が出迎えてくれましたが、ここでコマクサが登場です。しかも斜面一面の群生しています。岩やジャリがゴロゴロと転がる斜面のあちらこちらにコマクサの株がポツポツと群生しています。初めて見るコマクサの群生に足が止まります。

その先では雪渓が池に流れ込んでいますが、池に浸かった先端から溶けて境界が青白く滲んでみえます。周囲の緑、池の青、雪渓の白と境界線のような青白い輪郭。美しい光景です。

散策路の先に肩の小屋という山小屋があり、その横が剣ヶ峰口、登山道の入り口になっています。

ここまでで既に花と景色を堪能しましたが、ここからはザレた登山道を登っていきます。ザレた登山道もよく見ると所々にコマクサが群生しています。

だいぶ標高を上げたところにある最初のピークは蚕玉岳、乗鞍岳ではありません。乗鞍岳の山頂は一旦少しだけ下って登り返した先にあります。蚕玉岳からは乗鞍岳の山頂の鳥居とお社が見えます。

登り返しの最後の部分はガレ場になっており、足の置き場に要注意です。最後は慎重に一歩一歩登ります。

ガレ場の先の鳥居をくぐればそこが山頂です。山頂には乗鞍本宮の石標があり、驚いたことにお社に宮司さんがいます。

折角なので日付を入れて頂ける「乗鞍本宮・頂上登拝」のお札をいただきました。

乗鞍本宮のお社をぐるっと回ると、反対側には長野側の「乗鞍岳剣ヶ峰 3026m」と書かれた祠があります。そしてこちら側には山小屋が一軒あります。

森林限界を超えていて高い木々が無いため、山頂から登って来た道が描いた線のようにきれいに見えます。山の高さ、空の高さを感じる空間です。

下山時には登りで気付かなかった花のブーケが見られました。岩の片隅にいくつかの種類の花がまるで作ったブーケのようにきれいに混ざって咲いています。

青空が覗いていた雲間がいつの間にか黒っぽい雲の塊になりポツポツと雨が降ってきました。ちょうど池の横を通っていた時です。池の表面に雨粒が作った輪がポツリポツリと描かれます。傘をさすほどでもないほんの少しの雨は気づかないうちに止んでしまいました。正しく山のお天気です。

6㎞、4時間ほどの短いハイキングでしたが、コマクサをはじめとする高山植物、青い池、に流れ込む残雪などの美しい景色を楽しみました。