Essay ムッシュ・ペルラン* ミッシェル 夜明け前に宿を出て歩き始めた。町が終わって草原に入る手前で巡礼路をスマートフォンのGPSで確認した。すぐ後ろを歩いていた人はバックパックを背負っているところから巡礼者だろう。「GPS持ってるんだね。道はこっち?」暗い中ヘッドライ... 2023.03.29 Essay
Camino Frances2022 星のお話し 大聖堂のある場所はサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)と呼ばれている。一二使徒の中で初めての殉教者となったサンティアゴの遺骸は果てしない放浪の末に行方知れずとなる。幾星霜を経て星に導かれた羊飼いが... 2023.03.25 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 王家の修道院 サンティアゴ巡礼の途中、ブルゴスの町で12世紀にスペイン国王夫妻によって創設された女子修道院を訪問しました。王家がどのように創設にかかわったのか、その理念と当時の時代背景を感じながら修道院を見学しました。女性の地位向上を目指したスペインを体感します。 2023.03.21 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 巡礼する日本修道女 巡礼する日本修道女 ベッドは下段にしてね!とアルベルゲの予約の際に念を押しておいた。その甲斐あって7人部屋のコーナーにある平置きのベッドが用意されていた。良かった~、と荷物をほどき始めた時に、隣のベッドの人が入ってきた。トニー、スペイン人の... 2023.03.18 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 最強のイサベル 少し前を私と同じような背格好の女性が歩いていた。赤いキャップに赤と黒のウインドブレーカーを着て、颯爽と歩いている。早朝、少し日が昇ってきたころだ。 追い越し際に「Hola, buenos días. Buen Camino、おはよう、よい巡... 2023.03.14 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 It’s your mom! 私の中では“ミネソタ3人娘”と呼んでいた。 最初に出会ったのはキャロル。長い坂を下ってヘトヘトになってたどり着いたカフェのテラス席に座って、ニコニコとへばった私を見ていた。私は、「Hola」とだけ挨拶してカフェの中でカスタード入りのペストリ... 2023.03.04 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 マリアさまとサンアントニオ 形の良いアーチ型の石の橋を渡って町に入った。今日宿泊するアルベルゲ*は橋を渡って直ぐの所にあった。 「Hola、今朝電話したトモコだけど、あなたがマリア?」アルベルゲのドアを入るとすぐ右手に受付らしき机とベンチがある。机の向こうにはオスピタ... 2023.02.27 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 初めての¡BUÉN CAMINO! あと5分足りなくてマドリードからパンプローナに行く1本前の電車に乗れなかった。仕方なく次まで3時間半をマドリードのアトーチャ駅で過ごした。パンプローナまでは3時間。長い長い移動だった。 やっとたどり着いたパンプローナの駅。タクシー乗り場に直... 2023.02.27 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 旅立ち その日はあいにく日本列島に台風が近づいていた。「お時間が許せば早めに家を出てください」。チケットを購入した旅行代理店の担当者からそんなメールをもらって1時間早く家を出た。成田空港に向かう電車の中で、ボンヤリと「私、本当にスペインに行く?…」... 2023.02.16 Camino Frances2022Essay
Camino Frances2022 ウルトラライト スペインに巡礼に行くにあたって最重要課題は荷物だった。 日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会の必需品の参考リストに沿ってバックパッカー未経験の私が荷物を揃えると、目指す重量の7㎏をはるかに超える9.5kgになった。しかも、メインのバックパッ... 2023.02.16 Camino Frances2022Essay